●家裁の人
家栽の人 (1)ビッグコミックス
家庭裁判所の桑田判事は、有能でありながら家庭裁判所に居続ける変わり者である。彼の趣味は植物を観察し、育てること。植物を観察するように優しい目で少年たちを見守り、育てていく。
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片岡鶴太郎主演でドラマにもなり、つい最近2時間ドラマにもなった(らしい)漫画である。兄の所有していた漫画で、全何巻かはいまいち思い出せないが、12もしくは13巻ぐらいだったと思う。今手に入りやすいのは漫画文庫だが、それだと10巻ぐらいのようである。
絵は地味なのだが、話はときに哲学的であり、ときに考えさせられる内容である。家庭裁判所なので、離婚の調停や少年事件などが扱われる題材だが、その事件の当人を桑田判事はちょっとだけ前向きに変えるのである。桑田判事の魔法、と作中では書かれていることもあるが、本当に魔法だと思う。
作品の後半では少し大きな事件を扱い、読みきりではなくシリーズものになるのだが、ある少年と桑田判事の友人(禁治産者だが哲学的)との会話が、一番印象に残っている。
人間の一生を普通とは逆に考えて、老人からどんどん若返っていくとしたらどうだろう、と桑田判事の友人が言うと、少年は、若返って、子供になって、胎児になって、最後には精子と卵子になって別れてしまう、そのとき少し寂しいかもしれない、と言う。すると桑田判事の友人は、今の哲学のテスト、おまえは100点だ、と言ってご褒美にキャラメルをあげるのである。本編とはあまり関係がないようにも見えるのだが、とても印象に残っている。
派手な面白さはないけれども、心に沁みるいいお話だと思う。
コメント
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Posted by: trlbjb | 2008年12月17日 14:51