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2008年03月05日

●聖☆おにいさん:1巻


 世紀末を無事に乗り越えたため、ブッダとイエス・キリストは長期休暇で下界に下り、東京の立川のアパートのワンルームをシェアリングして過すこととなった。
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 私はこの漫画が「モーニング・ツー」という増刊に連載されているということを知らなかった。なぜ購入したのかというとジャケ買いである。本屋での平積みは威力があるなと思った。
 「神様がワンルームをシェアリングする」という設定だけでもおかしいのだが、神様のくせに衝動買いをしてしまうイエスや、シルク・スクリーンのTシャツ作りが趣味のブッダ、など神様+普通でこんなにもゆるく楽しいことになるのかというのが新鮮である。
 何よりも一番面白いのは、天界では仏教もキリスト教も神道も皆一様に楽しくやっているらしいということである。本編の最後のほうで夏祭りがありブッダとイエスは神輿をかついだが、「今世紀最大の苦笑いをされる」と二人は困っていた。ケンカになるのではなく苦笑いなのか・・・平和だな・・・と私は思った。
 ゆるく楽しい漫画であるが、次の巻の発売は12月であることが決定している。非常に長いが、楽しみに待っていようと思う。

2008年02月26日

●神の雫


 神咲雫は、世界的なワインの評論家を父に持っているが、ワインしか頭にない父に反発し、ビール会社の営業として働いていた。しかしその父は突然亡くなってしまう。父の遺言は自らの選んだワイン12本が何なのかをわずかなヒントで当てた者に遺産を譲るというものだった。
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 「美味しんぼ」のワイン版というべき漫画だが、この漫画の魅力は敵役である遠峰一青(ヨン様似)がほとんど担っているといってもよいと思う。ときには敵(主人公の神咲雫)に塩を送ることもあるがプライドが高く雫とどこまでも張り合おうとする・・・という海原雄山のようなキャラクターだが、イケメンなのでファンが多いと思われる。この個性的な敵役とはうってかわって主人公は非常に類型的(父親譲りの天性の勘、嗅覚等をもつが知識は全くないので誰かしらの助言が不可欠)な作られ方をしているが、一応主人公らしい活躍をしているので影が薄くなったりはしていないところがいいと思う。
 線の細いきれいな絵なので女性受けもいいと思う(事実私がこの漫画に気づいたきっかけも電車内で隣の女性がこの漫画を読んでいたからなのである)。個人的には、遺産なんてきれいに半分こしちゃえばいいじゃんと思うのだが、これは漫画なので、続きを素直に楽しみにしたいと思う。

2008年02月25日

●Pumpkin Scissors


 大国間の戦争が休戦状態になって3年、いまだ混乱は続いていた。それらの混乱を解消するため、特別に組織されたのが陸軍情報部第3課「パンプキン・シザーズ」であった。3課に所属するアリスは、各地を放浪していたと思しきオーランド伍長と出会うが・・・。
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 「戦後復興」という重いテーマの話であるが、この漫画は「BECK」や「カペタ」と同じ月刊少年マガジンに掲載されている(初めは違っていたが、休刊により移動となったようである)。少年誌掲載のためか本来ならもっとグロい描写なのだろうなぁというようなところもやんわりと描かれているので、少々ぬるい印象もあるが、それでも陸軍情報部第3課の活躍を縦軸に、オーランド伍長の秘密に関わるある実験をしていると思しき機関や、さらにはそれらを包括するように何かしらの陰謀を進めている「銀の車輪」など、話に広がりがあり、また登場人物の成長なども描かれ、非常に面白いと思う。今、先が気になる漫画のひとつである。
 早く9巻が出ないかなあと思っているが、まだ先のようである。

2008年02月17日

●皇国の守護者:全5巻


 人と龍が共存する世界において、島国の皇国と大陸の帝国の間に戦争が勃発した。圧倒的な戦力の前に皇国軍は敗走するが、軍建て直しのための遅延戦闘が行われることになった・・・。
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 独断と偏見の何でもレビューさんで紹介され、面白そうだと思ったので漫画喫茶で読んでみた。
 随分以前から広告などで存在を知っていて、かなり絵の上手な作家さんなのではないか・・・読んでみようかな・・・と思っていたが、読んでみたら素晴らしく上手なわけではないが、バランスと構図がよくてセンスがあるのだ(それはやはり上手ということかなと思うが)、と思った。
 ストーリーは、日露戦争がモデルとなっていて、「人と龍が共存し、導術師と呼ばれる特殊な術(テレパシー)を使う者たちがいる」というファンタジーな設定があるものの、それらは戦況を覆すほどのものではなく、あくまでも手駒のひとつとなっていて、圧倒的な戦力の前には当然苦戦する、というところが面白いと思った。主人公の新城直衛が個性的(少なくとも少年漫画の王道的な性格ではない)であり、周囲のキャラクターもなかなか面白いのだが、全てはこれからというところでこの漫画は終了している(つまり全5巻で序章という感じである)。
 原作者との間に色々な事情があったらしいのだが、もう少し続けば(せめてもう5巻ぶんくらい)、いい作品になっただろうにな・・・というところが残念である。どこかで復活すればいいなあと思っている。

●絶対可憐チルドレン


 内務省特務機関超能力支援研究局(略称B.A.B.E.L)には、世界トップクラスの超能力を持つ3人の小学生が様々な事件の解決に活躍していたが、3人の性格は少々個性的なのだった。
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 漫画喫茶で読んでみた漫画である。最近漫画関連のエントリーが多いのは読みためた漫画が多いからである。
 超能力を持つ3人の小学生(作中ではチルドレンと呼ばれる)が、未来において、かつて同じように活躍して裏切られた超能力者・兵部のように皆本(チルドレンの運用主任)に裏切られてしまうのか?という重いテーマをはらみながらも、全体的には親父ギャグやベタなギャグのあるコメディである。作画もストーリーも安定しているので、安心して読める漫画で、「結界師」のように優等生的な部分があるように感じられる。これは掲載誌がサンデーだからかな・・・などと思う。
 現在もまだ連載中であると思うが、春にアニメ化することが決定している。どこまで放映されるのか分からないが、放映時間がそんなに遅くなければ、一度は見てみてもいいかなあと思っている。

2008年02月16日

●結界師


 烏森の地を永らく守護してきたあやかし退治の専門家・結界師の正統後継者として生まれた墨村良守は、未熟ながらに烏森に寄ってくる妖怪を退治していた。同じく烏森を守護する結界師・雪村家とは犬猿の仲だが・・・?
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 何となく漫画喫茶で読んでみた漫画だが、思っていたよりも絵がきれいで面白かった。アクがないので非常に読みやすく、優等生的な漫画かなあ、という感じであるが、烏森の地をめぐる様々な組織・妖怪たち・良守と時音の成長などが普通にしっかりと描かれているので安心して読める漫画だと思う。ぐいぐいこちらを引っ張るような力強さには欠けるが、読んでみると落ち着いた雰囲気の面白さがある。
 個人的には、自身の魂を悪魔に売り渡した松戸平介と助手(悪魔)の加賀見がちょっと特殊な存在で好きである。

●アイシールド21:28巻


 恐るべき豪腕の持ち主・峨王のいる白秋と対戦することになった西部ワイルドガンマンズ。ほぼ必ずQBを潰す白秋のやり方に、勝ち目はあるのか?
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 あらすじで書いておいて何だが、この巻で西部ワイルドガンマンズのクォーターバック・キッドは白秋の峨王によって潰されてしまう。おそらく腕の骨折と倒れたときの打撲で死んではいないのだと思われるが、作画では出血しているような感じなので、わりと爽やかな感じのあるこの漫画らしからぬということでちょっと物議をかもした・・・ように思う。
 私は問題の場面を読んで、「こいつら(峨王とマルコ)は親に扶養されている身分で一体何をやっているのか」などと思ってしまい、素直に読めなかった。もう少し若かったらそんなことは思わなかったかもしれず、多分、自分が老いたのだなと思った。
 白秋戦に向けて栗田の成長、栗田とヒル魔、ムサシの出会いなどが詳細に書かれているので安定して読めるなあと思うのだが、個人的には神龍寺戦のようなぎりぎりの試合ではない(ように思える)ので、どうしても微妙に盛り下がっているような感じがするなあと思う(もちろん面白いのだけれど)。

2008年02月13日

●ピューと吹く!ジャガー:14巻


 ドMのガマン王・阿部さんがガマンのしすぎで病に倒れてしまった。果たして阿部さんはガマンするのをやめることができるのか?
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 今巻も「痛い人の痛い行動」があますところなく読めて面白かった。個人的には
・ハマーの思考回路(とにかく女性であればすぐにでも付き合えると思ってしまう)
・アゲアゲでバイブスをチョネる感じになったハミィとみるく
・ガマンしすぎて鳥になった阿部さん
が面白いと思った。どの話も、毎回一定以上の面白さがあるところがすごいなあと思う。次の巻も楽しみに待ちたいと思う。

2008年01月20日

●JIN:10巻


 歌舞伎役者・澤村田之助の依頼を受け、坂東吉十郎の治療を行った仁だが、新年初日の舞台は成功するのか?
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 少し前だが待望の10巻が登場したので、早速購入した。この巻あたりから江戸の著名人ではなく市井の人々も登場するようになり、役者・力士・町民とそれぞれに江戸時代を感じさせる。そして、どの人も仁により新しい扉が開かれてゆくのである。
 今巻の見所は、仁の卓越した手術ではなく江戸に生きる市井の人々の言葉かなあ・・・と思う。特に坂東吉十郎の今まで子供を放ったらかしにしておいたのに、死にそうになった今になって優しくするなんてそんなクサい芝居はできないという言葉は、残酷であっても正直であろうとする筋の通ったところが感じられ、非常に印象に残っている。
 次の巻ではまた新たな動きがありそうで、非常に楽しみである。

2007年12月24日

●デトロイト・メタル・シティ:4巻


 サタニック・エンペラーでデズムとヘルヴェタと対決することになったが、ヘルヴェタにはある秘密があった。DMCは勝てるのか?
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 先月末に発売された待望の4巻である。
 今巻の見所は何といってもヘルヴェタとの対決で業火のなか現れるクラウザーさんだろうと思う(顔面に大きな殺の字つき)。自分のやりたいこと(オシャレポップス)が認められない根岸の鬱積したものはすごいものがあるのだなあと改めて思った。
 また、根岸の歌うオシャレポップスが「声がキモい」「何か受けつけない」「迷惑行為」という類のもであるというのが面白かった。他のレコード会社からの引き抜きに対して歌った「ロールケーキビバップ」という歌もかなりキモいのだろうなと思うと笑えてしまう。
 映画化・アニメ化が決定しているが、クラウザーさん役である松山ケンイチがどれだけキモいポップスを歌ってくれるのか、ちょっと期待している。

●弁護士のくず:6巻


 優等生の裏の顔とは?妾の娘を呼び戻した思惑とは?弁護士だけが見られる本音が暴かれる。
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 随分前に出版されていたようなのだが全く気づいておらず、本屋で見かけて早速購入した。
 内容としては、作品としても安定期に入っているような感じがあり、安心して読めるようになっていると思う。
 個人的には、弁護士がひとつの案件にかかりきりなわけではなく、いくつもの案件を抱えているのだということが興味深かった。冷静に考えれば当然の話なのだが、テレビなどではそういったことを描写しないので、ひとつの案件にかかりきりなように思えてしまうのである。
 この6巻は一話完結の話はひとつもなく、数話で完結する話ばかりだが、私としては一話完結のタイプのほうが好きなので、一話完結のものもあってほしいなあと思う。

2007年11月21日

●アイシールド21:27巻


 泥門と王城との決着の時がやってきた。スタミナの切れかけたモン太とセナだが、最後の一秒まで諦めずに、王城に挑む。
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 本誌では久しぶりに続きが気になる状況になっているが、ここ最近ジャンプでまともにアイシールド21を読んだことはなかった。きちんと読めば面白いということは分かっているのだが、どうにもちゃんと読もうという気が起きない。自分の中では神龍寺戦以降も面白い展開だと言い聞かせ続けていたが、やはり勢いが落ちてしまったと思っているのかなぁ、と思っている。
 そういうわけなのでコミックスで初めて試合の流れが分かったりすることもあるのだが、きちんと読むと盛り上がりもあるし、団結しているしで面白いなあとは思う。今回は王城との試合に勝ち、決勝戦へと駒を進め、相手はどちらになるのか・・・というところで終わっている。
 全国大会が始まったときは西部ワイルドガンマンズか王城ホワイトナイツで鉄板だろうと思っていたものだが、どちらの予想も外れた。どちらかと決勝戦を行ったほうが一番盛り上がるのにそうしないのは次の学年でのクリスマスボウルを見込んでいるからかなぁ、と思ったりしているのだが、そうなるとヒル魔や栗田の穴を誰で埋めるのかという問題があり、私はそこで考えるのをやめてしまった。どうなるのかな、とそこだけが少し楽しみではある。
 次の巻では泥門の対戦相手はどこになるのか、でこの巻に掲載される展開で自分はアイシールド熱が冷めてしまったのではなかろうかなどと思ったりもしている。

2007年09月29日

●JIN:9巻


 和宮毒殺の容疑で牢屋に入れられてしまった仁だが、何とか無実が証明された。だが、仁のもとには数々の難病に苦しむ市井の人がやってくるのだった。
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 掲載誌のスーパージャンプではまた新しい局面を迎えているが、今巻も楽しく読めた。
 今巻の見所は、ストーリーももちろん面白いが江戸風俗の描写の丁寧さ・美しさが挙げられるのではなかろうか・・・と思う。江戸時代の牢問い(尋問)の描写であるとか、銭湯の描写、歳の市の描写であるとかが非常によく調べて描いているなあと思った。
 特に江戸時代の銭湯は薄暗くてサウナのようなものだったということとか、歳の市には歌舞伎役者などの有名人も買出しにやってくるのでちょっとしたお祭りのようなものになるとか、江戸時代の市井の人々の生活が分かって面白かった。
 この漫画は現代人の仁が幕末にタイムスリップした・・・という話なので、当然幕末の色々な出来事を変えてゆく(坂本竜馬が暗殺されないとか)話になるのかなあと思っていたのだが、それだけではなく、市井の人々を描いたりして、丁寧に話を描こうとしているように思う。
 次の巻は来年か年末くらいだと思うが、とても楽しみである。

2007年09月08日

●アイシールド21:26巻


 セナの走りがことごとく通用しないなか、モン太は試合中に後ろ向きのままパスをキャッチする「デビルバックファイア」を完成させた。だが、進も桜庭とタッグを組み、一丸となって泥門にぶつかってくるのだった。
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 実はこのあたりはジャンプで連載されていたころはあまりまじめに読んでいなかった。なぜかというとやはり神龍寺戦と比べるとどうしてもぎりぎり感が足りないと感じていたからなのであるが、ちゃんと読んでみると緊張感はそれなりにあって、やはり面白かった。
 今巻の見所としては
・モン太のデビルバックファイア
・進と桜庭のタッグ
・ヒル魔と高見の読みあい
かなと思う。特に、セナとは違ってパスキャッチの必殺技がなかったモン太に必殺技ができた(後ろ向きに取るというだけだが)のはよかったと思った。
 終盤のヒル魔と高見のお互いの作戦の読みあいはしつこすぎて笑うところかと思ってしまった。次の巻で王城戦は決着がつくと思うが、次も読もうと思う。

2007年08月24日

●おおきく振りかぶって


 抜群の制球力を持つ三橋廉は、ちょっと変わったストレートを持っているが、中学時代は負けてばかりでメンバーに嫌われ、それが原因で卑屈になっていた。野球を諦めるつもりが、野球の名門にいたことで半ば強引にマウンドに登ることになった・・・。
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 この漫画は漫画喫茶で読んだ漫画である。ずっと前から面白い漫画として話題になっていたことを知っているが、「その手の方たちに好まれる漫画」らしいとも聞いていたので、何となく敬遠していた。
 しかし、手にとってみたら、野球をよく分かっていない自分が読んでも面白く、特に選手たちを丁寧に描いているなあと思った。自分をダメピーと思っている(しかし絶対にマウンドを降りようとは思わない)三橋廉のきょどきょどしているところは8巻でもまだ治っていないし、それにいらいらして思わずキツイことを言いそうになるキャッチャーの隆也も相変わらずなのだが、試合のたびに成長してゆく彼らがゆっくりと着実に描かれている。
 8巻の時点で予選の1回戦が終わったところで、これは少年誌だったらありえないのだろうなあと思うが、少しづつであっても丁寧に描くことがこの漫画の面白さだと思うので、どのくらい続くのかは分からないがこれでいいと思う。

2007年08月01日

●ヒストリエ:4巻


 ティオス市の有力者の長男・ダイマコスがパフラゴニアの村へ攻めようとしていた。それを止めようと策を練るエウメネスだが、それは彼の初陣になっていく。
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 一体いつのでるのかと思っていたヒストリエの4巻だが、とっくに出ていた。アフタヌーン本誌ではネームの状態で掲載されたりして作者の体調が思わしくないのだなと思っていたが、何とか出版されたようである。現在も度々休載しているようなので、そこが心配なところである。
 さて今回はパフラゴニアの初陣を経てようやく1巻冒頭のアリストテレスとカルディアへの旅に行くところへつながる巻である。エウメネスの流転の幼年期から明かされる出生・村への漂流から初陣という流れだが、このペースでアレクサンドロス3世の書記官となるエウメネスの人生のどこまでを描くつもりなのか、ペースが緩やかなので少し気になってしまった(まだ3巻だが、1年に1度の刊行ペースから考えると全巻出るのにどのくらいかかるのだろうと思ってしまう)。
 しかし、自分では絶対思いつかないような策を考えたりするところはやはりエウメネスは凄いなぁと思った。個人的には、やたら尊大なダイマコスが「なんかすんげえハラ立つ」と言われて殺されるところが淡白だけれども実際でもこんな感じなのではないかと思えて面白かった。こういう漫画を読むと、「イリアス」や「オデュッセイア」も結構面白いのではないかと思えてくるから不思議である。
 次は1年後と考えると早く読みたいなあと思ってしまうが、焦らず待とうと思う。

2007年07月08日

●アイシールド21:25巻


 泥門が先制点をとるが、進を攻撃にすえた「巨大弓(バリスタ)」が炸裂し、泥門は危機に陥ってしまうのだった。防御だけでなく攻撃にも特化してきた王城の攻撃に、泥門は耐えられるのか?
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 本誌では何となく読まないでぱらぱら見ているだけだったので、対王城戦も結構緊迫しているんだなあ、と思った巻だった。今巻の見所は
・桜庭の長身を活かしたプレイ
・セナと進の一騎打ち
かなあ、と思う。素早さだけがとりえのセナと、パワーもスピードも一流の進との一騎打ちは特に今巻全編にわたっているので、見ごたえがある。
 本誌ではすでに王城戦の決着は着いたところなのだが、決勝戦はどことあたるのか非常に気になる。順当にいけばワイルドガンマンズだと思うのだが、白秋ダイナソーズが数ページ割かれて紹介されてインパクトを残しているので、決勝はダイナソーズとかも、と思っている。クオーターバックつぶしの蛾王がワイルドガンマンズ戦でもポイントになってくるのかな、と思って注目している。

2007年07月07日

●ピューと吹く!ジャガー:13巻


 ピヨ彦の父親がきのこを食べておかしな状態になってしまった。ジャガーとピヨ彦のとった行動とは?どうしても豪華にパーティしたいハマーが強引にしゃっくを誘ったが、パーティ会場であるしゃっくの家はすごかった。ハマーのとった行動とは?
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 ほぼ半年周期の刊行だが、今巻も楽しく読めた。見所としては、
・ハマーのクソぶり
・ハマー珍平先生幻の作品
・ジャガーとピヨ彦の妙な絆
・バンドクラッシャーふくし
かなと思う。特に、ハマーのクソぶりは秀逸で、しゃっく(高幡不動)の家でパーティをしようとする話が一番面白かった。ハマー珍平先生の漫画もハマーの願望が如実にあらわれていて面白かった。
 個人的にはジャガーとピヨ彦のルール(飲み物をこぼしたら四つんばいになってお尻を蹴られる)というのが気持ち悪かったが笑えた。しかし、他人が知ったらひくと思う。
 タイトルの絵に歴代担当が絵を描いていたり、ブリーチとリボーンの作者の人が絵を描いていたりもするので、漫画以外にも見つける楽しさが今回はあると思う。

2007年06月09日

●邪眼は月輪に飛ぶ


 そんなに遠くない昔、東京にあらわれた恐るべきふくろうは、ただ一睨みするだけで多くの人間たちを殺していった。<ミネルヴァ>と呼ばれるそれを排除するために、かつてそれを撃ち落した鵜平が呼ばれたのだが・・・。
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 「独断と偏見の何でもレビュー」さんにて紹介されていたことと、何回か立ち読みしたけれども全く話が分からなかったこともあり、購入してみた。本屋を二つはしごしてやっと購入できたが、大きな本屋にはまだあった。
 藤田和日朗作品といえば、私はかつて「うしおととら」を持っていて、非常に完成度の高い作品として大変面白いと思っていたものだが、その絵の濃さにお腹いっぱいになり手放したことがある。「からくりサーカス」も面白いと思ったものの作品を知ったときはすでに20巻くらいまで話が進んでおり、購入には至らなかった。現在はモーニングで執筆中とのことだが、これは立ち読みしてみてもいいかも、と思っている。
 そういうわけで、この「邪眼は月輪(げつりんではなくがちりんと読む)に飛ぶ」も濃い作品であるのだが、ほどよく短いのでその濃さに当てられずに、しかし作品としてはきっちりとしたものになっていると思う。父娘の確執と和解、ただ悪というわけではない<ミネルヴァ>・・・など、色々な要素が詰め込まれた作品となっていると思う。今まで長編のみしか読んでいなかったので、登場人物が抱える問題をもう少し掘り下げてもいいようにも思ったが、全7話というものと考えれば充分かなと思う。
 藤田和日朗作品の特徴として、「善人は思い切り善人の顔で、悪人は思い切り悪人の顔」をしていると私は思っているので、序盤で登場する<ミネルヴァ>狙撃のために雇われた5人が明らかに悪人顔で死亡フラグがたっており(実際全員死んだ)、少し笑ってしまった。
 読後もなかなか爽やかな作品であると思う。

2007年05月20日

●JIN:8巻


 咲の母親の脚気の治療のため、仁は今までにない菓子を考えた。それが江戸で売り出されてヒットし、順風満帆に思えたが、奥医師・松本良順から依頼されたことが仁を幕末の渦中へと否応なくひきずりこんでいく。
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 ゴールデンウィークの間に発売されたものらしく、本屋に寄っていなかったので気づかなかった。これは買わねば、と思い購入した。
 今巻はなかなかめまぐるしく展開したなあと思う。見所としては
・脚気治療のための菓子・安道名津(あんドーナツ)
・皇女和宮登場
・砒素の解毒(胃洗浄)
であろうかと思う。特に脚気治療のために考案した安道名津は漫画の絵でも美味しそうで、餡をのせたものはちょっと食べれないが、黒糖を塗ったものなら食べたいなあと思う。
 今巻は皇女和宮が登場する。前巻までも坂本竜馬や西郷隆盛、勝海舟など幕末の著名人は沢山でてきたのだが、医師としての関わりしかなかった。しかしだんだんと幕末の渦中に巻き込まれてゆくのかなあ・・・と思う。
 主人公の仁と助手の咲は一応両想いだと思うが、「(幕末の)この世にいる限り誰とも添い遂げる気はない」という仁の考えで何もないままである。私は仁のこの考えが後々悲劇につながっていくような、そんな気がしてならない。
 次の巻もとても楽しみである。

2007年04月29日

●デトロイト・メタル・シティ:3巻


 お洒落なポップスがやりたいけれどもやっぱりメタルをやっていて帝王に君臨している根岸のもとに、最凶メタルバンドを決定する「サタニック・エンペラー」の話が舞い込んできた。
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 今巻も楽しく読めた。最近の根岸はテンションがあがるとクラウザーの扮装をしていなくてもクラウザー化してしまうところが面白かった。
 見所としては
・代官山オシャレファック
・テンションがあがってネクタイで首を吊ってしまう根岸
・弟・俊くんのヘアースタイル
かな、と思う。特に俊くんのヘアースタイルは電車で読んでいてくすっと吹き出してしまった。それなりにまともだと思っていたのだが、俊くんは本当にバカなんだな・・・と思い、根岸は苦労が絶えないなあと思った。
 オシャレになりたい根岸の歌う歌が、「歌い方がキモい」と言われるというのは、やっぱりポップスには向いていないんだな・・・と思った。デスメタル向きの声ということなのかもしれない。
 ヤングアニマル本誌ではサタニック・エンペラー編がクライマックスだが、次の巻が楽しみである。

2007年04月08日

●アイシールド21:24巻


 鉄壁の防御を誇る王城戦がついに始まった。成長した桜庭、努力する天才の進率いる王城ホワイトナイツに、泥門デビルバッツは勝てるのか?
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 神龍寺戦からややトーンダウンしたような印象があるが、決めるべきところは決めているので面白く読めた。今巻の見所は、
・成長し、強敵となった桜庭
・進のトライデントタックル
かな・・・と思う。今回はラインはライン、クオーターバックはクオーターバック、レシーバーはレシーバー、というように個々の対決も重視されていて、それぞれ楽しめるのだが超強敵を相手にしているときのようなぎりぎりの緊張感・一体感が神龍寺戦のときほどではないので、少し物足りなく感じる。
 しかしヘタレでどうしようもなかった桜庭が精神的に大きく成長してモン太の前に立ちはだかるというのは読んでいてとても面白かったし、血の気の多いラインの猪狩が身内をばかにされるのは我慢ならないというある意味で正義感が強いというのも、困るけれども好感度が上がった。
 神龍寺戦はぎりぎりの戦いであったと同時に奇策ばかり使っていたような印象もあるが、こちらは正攻法でぶつかりあっているので、面白さの質が違うのだろうな、と思う。
 前巻で白秋ダイナソーズがクローズアップされていたので、西部ワイルドガンマンズと泥門デビルバッツが決勝で試合することはあまりないのではないかなあ、と何となく思うが、大会の行方は楽しみである。

2007年03月30日

●ニライカナイ:全6巻


 音を操り、この世でないものを滅する能力を持った皇言霊(すめらぎ ほつま)と、言霊と依頼人を守る役目を持った柊乱空(ひいらぎ らんくう)は、人類を救うための役割を担うのだった。沖縄を舞台にした伝奇ストーリー。
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 書き込まれた絵、見開きでのど派手なアクション、沖縄と照らし合わせた壮大なストーリーなど、読みやすいようで読み手を選ぶ個性的な作風だ、と思った。
 登場人物がやたらと多く、その割には本編と密接に関わっていなかったり、人物関係が複雑だったり、複雑なのにさらに複雑な設定が重なってきたりして、読んでいてこちらも混乱してくるほどだったが、それでも先を読ませようと読者をひっぱってくれるので、分からないなりに何とか読めてしまうのは、この作者さんの魅力なのだろうか・・・と思った。
 個人的には、4巻あたりの「這いよる混沌」戦が最高潮で、あとは今ひとつ盛り上がりに欠けると思っているが、最後はきれいにまとまっているのかな、と思う。それにしても設定やら人間関係やら色々なものが複雑なので、途中で投げ出している人が多そうな気がした。

2007年03月26日

●弁護士のくず:1~4巻


 勝つためには手段を選ばない人格的に問題ありの弁護士・九頭元人。その名前から「弁護士のくず」呼ばわりされているが・・・。
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 漫画喫茶にはたまに行くが、「漫画喫茶でしか読んでいない漫画」の続きを読むのに時間がかかり、新しい作品を全く読めていなかったのだが、今回ちらっと読んでみて面白かったのと、まだそんなに巻数もでていないようなので、思い切って購入してみることにした。
 読んでみて、「家裁の人」と少し似ているなと思った。検事か弁護士かという差はあるし、主人公が善人か汚れた大人かという違いはあるものの、「訴えを起こした人々の知られざる真実」がある、というのは似ているなと思った。
 誰よりもまともでない九頭が、弁護士事務所に訪れた人々にちょっと変わったアドバイスをすることで、幸福にはならなくても、一番納得のいく答えを手に入れる、というところが面白いなあと思った。「くず」とあだ名される主人公の九頭(ドラマでは豊川悦史だが漫画ではビートたけしそっくり)も、根っから汚れているわけではなくて、ある種の「照れ」でそういう態度になっているのだと読んでいくと分かる(血のつながりのない昔付き合っていた女性の子供を勢いで引き取ってしまったりしている)。
 九頭の歯に衣を着せない飾らない言葉は現実にはあり得ないけれども、読んでいて爽快なので、次の巻も楽しみに待ちたいと思う。

2007年03月04日

●ギャグマンガ日和:8巻


 単身渡米した暗黒王ジョンは、どこへ行けばいいかわからなかったので帰国してしまった。アメリカの力を垣間見たジョンの前に、明らかにサスペンダーの太い暗黒忍者ケントが襲いかかる!
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 上記のあらすじは巻の最初に載っている「前巻までのあらすじ」を要約したもので、本編とは全く違う。
 掲載誌である「月刊少年ジャンプ」は休刊が決まってしまったのだが、この「ギャグ漫画日和」はどうなるのだろうか?とかなり気になっている。実質リニューアルという話も聞くのでそのまま次の新雑誌でも連載してくれていたらいいなぁと思うが、どうなるのかはまだ分からない。終了してしまったらちょっと寂しいと思う。
 今巻もぬめっとした独特なギャグばかりで、楽しんで読んだ。個人的に楽しんだところは
・ウホウホソイヤ
・キラメキシュート
・サンゴッドVのテーマ
・すっぱいうめぼし君
である。徳川家康を変なタンクトップ着たウホウホソイヤする変人に描いたところがすごいと思ったし、キラメキシュートの詰め込みすぎに笑い、サンゴッドVはその腑に落ちなさに笑えたし、すっぱいうめぼし君はどっこいおむすび君と構成が全く一緒で笑った。かったい!おもち君も多分同じなのだろうが読んでみたい。
 私はギャグマンガ日和の中ではうさみちゃんが好きなのだが、今巻は掲載されていないので少し残念だった。
 次の巻は果たして出版されるのかどうかという心配からしなければならないが、是非出版してほしいと思う。